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  • syuichiao

「総合診療」2021年04月号に投稿させていただきました。

 医学書院さんの『総合診療』誌、4月号の特集テーマは消化器診療“虎の巻” あなたの切実なギモンにズバリ答えます!です。



 消化器系疾患とその治療薬を巡るテーマですが、特にPPIの不適切処方はポリファーマシーの文脈でも注目されがちだと思います。とはいえ、同薬剤の有害事象リスクを丁寧に紐解いていくと、その因果関係はあいまいですし、投与の中止による症状再燃リスクの方が明確だったりします。それゆえ、PPIの不適切性を考えることは、そう単純な話ではありません。本誌では以下の記事を担当させていただきました。


Q1 逆流性食道炎に対するPPIはどの時点で中止してよいの?
Q4 肺炎や尿路感染症で入院した高齢者。お薬手帳に内服理由不明のPPIが入っていた。消化性潰瘍の既往がなければ「off」してよい?
Q11 CDIのリスクとなる抗菌薬はいつまでさかのぼるの?

 原稿を執筆させていただく中で、改めてPPIという薬の難しさを実感させられました。とてもよく効く薬だけに、止め時も難しい。大学ではPPIの作用機序や適用症を学ぶけれども、止め時を学ぶ機会は少ないです。そのような中で、僕の記事が少しでも日常診療のご参考になりましたら幸いです。

 最後になりましたが、本企画にお声掛けを頂いた中野弘康先生に改めて感謝を申し上げます。また、丁寧にレイアウト、校正をしてくださった総合診療編集部の皆様、ありがとうございました。

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